在り方を変える

チョウやカブトムシが幼虫から蛹(さなぎ)になって、 

蛹から成虫へと姿を変える、 

 

あれを変態って言うんですよね。 

 

幼虫から蛹になる時ってね、 

いったん自分の体をすべて溶かして、 

もう一度最初から体をつくり直すんです。 

 

大きな賭けですよね。 

 

だって蛹になったら 

自由に動き回ることが一切できなくなるんですから。 

 

ひょっとしたら、 

他の生物に食べられてしまうかもしれない。 

 

急な暑さ寒さに 

やられてしまうかもしれない。 

 

うまく 

成虫になれないかもしれない。 

 

幼虫のままでいた方が 

ずっとずっと安全に過ごすことができるのに…。 

 

それでも昆虫たちは必ず、 

自分の意志で蛹になることを選び取るんです。 

 

蛹になるということ。 

 

それは、 

イヤなことや辛いこと、悲しみや苦しみに 

包まれることを丸ごと受け入れるということです。 

 

大きく羽ばたくためには 

どうしても悲しみや苦しみが必要で、 

それを 

自分の力で選び取り、 

丸ごと受け入れなければならない。 

 

きっと 

私たちの人生も同じなんでしょうね。 

 

態という字って、 

「状態」「在り方」 という意味なんだそうです。 

 

自分の在り方を変えること。 

 

つまり、 

 

「自分の意志で、 

 自分の人生を切り拓く」 

 

ということ。 

 

これが 

変態の意味なんです。 

 

ね。 

変態って素敵でしょ。 

 

 

 

*小玉さんからいただいたすてきなメッセージです。