風車、風が吹くまで昼寝かな

 賤なれば

 其の為さざる所を観る


人は落ちぶれたときにどう動くかで本物かどうかわかる


やけになったり、見苦しくジタバタするのか

はたまた、従容として、それを受けいれるのか


何をしたかではなく

何をしなかったかを観る、ということ



広田弘毅氏は

第三十二代の首相で、従容の人と言われる


従容とは、どんな危急存亡の時でもゆったりとして、

慌てたり騒いだりしないことであり、泰然自若としていること



 風 疎竹に来る 

 風 過ぎて竹に声を留めず


風がまばらな竹林に吹くと竹の葉がザワザワと音をたてる

風が一旦通り過ぎれば、竹林は何事もなかったように静まり返る


何か事が起きたときは心が動くが、

それが一旦終わってしまえばいつまでもそれにこだわらずに

淡々としている、ということ



 風車、風が吹くまで昼寝かな


従容の人でありたい



*1分で感動から転載